これができれば大丈夫!中学生の不登校児童の進路選択を紹介

卒業を控えた中学生のうち、不登校であったり休みがちで進学について悩んでいる方たちは多いのではないでしょうか。

近年不登校は増加傾向にあり、やはり皆勤賞の生徒と不登校の生徒を比較してしまえば、学力不振や成績不振により進学先が狭まってしまう傾向にあるのは事実です。

しかし、自身の得意不得意特性理解し、個性生かして適切な進路選択ができれば、それは明るい未来に直結します。長い人生で不登校である事実はさほど問題ありません。

この記事では、不登校などによる影響を受けにくい進路を知ってもらい、可能性を広げてもらうことを目的としています。

不登校児童の進路

①高校進学

高等学校とは中学校卒業後に進学する教育機関の一つであり、高度な教育、専門教育を施す機関です。

高等学校を卒業することで、大学進学の資格を取得することができます。

以下では、高等学校に分類される機関の中で入試の際に成績や内申点の影響が少ない学校をまとめています。

チャレンジスクール

チャレンジスクールとは、「小・中学校時代に不登校経験を持つ生徒や長期欠席等が原因で高校を中途退学した者等を主に受け入れる総合学科・三部制(午前部・午後部・夜間部)の高校で、他部履修により3年での卒業も可能とする。(※①)」という特色を持ちます。

毎日通学をし、教室で授業を受け、定期テストを行うなどの点では普通高校と大きな違いはありません。しかし、生徒をサポートするための様々な仕組みが施されています。

まずは毎日通学することを目標としており、自由度が高く、それぞれに合った時間割を多彩な選択科目から選べるところが魅力です。

入学試験は、「作文、面接、志願申告書の提出」となります。内申書の提出や学力試験は行っていないので、不登校による成績不良や学力の低さが問われることはありません。

東京都のチャレンジスクールは以下の6校です。

大江戸高等学校

桐ヶ丘高等学校

世田谷泉高等学校

稔ヶ丘高等学校

六本木高等学校

八王子拓真高等学校 (チャレンジ枠)

エンカレッジスクール

エンカレッジスクールとは、「小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援する学校として、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的学力を身に付けることを目的として、既設校の中から指定。基礎・基本を徹底するとともに体験学習を重視(※②)」という特色があります。

エンカレッジスクールとは全日制の普通科高校であり、一年で規定の単位を取得することで進級でき、3年で卒業できます。30分授業や2人担任制の導入、少人数授業など、着実に実力をつけるための特徴的な制度があります。

入学者選抜は、調査書、自己prカード、面接、小論文、実技の判定で行われ、学力考査はありません。

エンカレッジスクールは以下の6つです。

足立東高等学校

蒲田高等学校

練馬工業高等学校

秋留台高等学校

東村山高等学校

中野工業高校

通信制高校

通信制高校とは、基本的に家庭での通信教育をメインとし、年に数回のスクーリングやレポート提出、テストなどで卒業要件を満たすことで、全日制高校と同じ卒業資格を得られる高校です。

その多くが、単位制であり、留年はありません。

通信制高校の中には週5回通学するコースや、技能連携校で専門的な技術を学べる学校など、様々なニーズに対応したものがあります。

その幅広さから、3年で卒業する方もいれば10年かけて卒業する方もいます。

自分の学びたいこと、将来の夢、向いている環境、向いていない環境などを考慮し、数ある通信制高校の中から自分の特性に合った学校を探すことが大切です。

私立高校

私立高校の一般入試は、公立高校や推薦入試とは違い、当日の学力検査のみ評価の対象としている学校が多いです。その場合、合格基準を満たす学力をつけることで、私立高校に進学できます。

②高等専修学校

高等専修学校では、「社会に出てすぐに役立つ実践的な職業教育を行い、いろいろな分野でスペシャリストを養成しています。高等学校と並ぶ正規の後期中等教育機関として、高等学校の枠に収まらない多様な教育を行っています。(※③)

分野は「工業・農業・医療・衛生・教育・社会福祉・商業・服飾・文化・教養」の大分類があり、その中に具体的な学科が設置してあります。

専門知識や技術の習得と同時に、国語や数学などの普通教科も学習するため、一般教養も身に着けられます。

高等専修学校を卒業するだけでは高校卒業資格は得られませんが、条件を満たすことで、大学受験資格を得られる学校もあります。

制度の柔軟性を活用し、不登校生を受け入れる体制を整えている学校も数多くあります。

1~3年間同じ分野の学習をすることになるため、目指すものが明確にきまっている方におすすめです。

③高等専門学校

通称「高専」と略され、短期での技術者の育成を目的としています。

高等専修学校との違いは、修業年限が5年であり、3年次を終了すると、高校卒業資格が得られることです。また、5年間を終了すると、大学への編入が可能となります。

高等専門学校の内定率はほぼ100%であり、就職に非常に強いことが分かります。

とはいえ、5年間専門的なことを学び続けるため、将来なりたい職業や方面が盤石な方におすすめです。

④高等学校卒業認定試験

高等学校卒業程度認定試験は高等学校を卒業していない方が、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験です。
 試験の合格者は、国、公、私立のどの大学、短大、専門学校でも受験でき、就職や各種の資格試験等においても活用することができます。(※④)

様々な事情により、学校に通えない方もいると思います。そんな時は高校に進学するのではなく、高等学校卒業認定試験をとるというのも一つの手となります。

16歳以上から試験を受けられますが、大学などの受験は18歳まで待つ必要があります。

また、高等学校卒業認定試験に合格しても、最終学歴は中卒となります。

⑤就職

ご家庭の経済状況などにより、就職という進路もあります。

中卒で就職は難しいのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、中卒で就職を求める人の就職率は84.4%となっており、そこまで低くありません。

しかし、年収や昇進、就職の幅などにおいて、高卒の人より待遇が低い傾向にあります。

④で紹介した高等学校卒業認定試験に合格してから就職するなどの選択肢も覚えておきましょう。

まとめ

不登校であるかどうかは関係なく、高校選びにおいて一番重要なのは、自分自身の特性や環境、将来の夢などに合った進路を選択することです。

少しでも惹かれる進路はあったでしょうか。

人には少なからず向き不向きがあります。自分の経験と現在を照らし合わせ、どんな環境なら前を向けるか考え、後悔のない進路を選択してください。

【引用文献】

※①・※②:「これまで設置してきた多様なタイプの学校」 東京都教育委員会,平成30年(2018)10月2日更新(最終閲覧日:令和3年7月16日)https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/high_school/type.html

※③:「高等専修学校とは:文部科学省」文部科学省,(最終閲覧日:令和3年7月16日)https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/kotosensyu00961.html

※④:「高等学校卒業程度認定試験とは:文部科学省」文部科学省,(最終閲覧日令和3年7月16日)https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/05030703/001.htm